大分のカルチャーを
存分に味わう旅
国内外で活躍する
アーティストの作品展示や、
「アート×食文化」のカルチャーツアーをはじめ、
地域独自のイベントが盛りだくさん!
2024年(令和6年)4月1日(月)から6月30日(日)にかけ、『福岡・大分デスティネーションキャンペーン』の開催とあわせ、『Oita Cultural Expo! '24』を県内各地で実施します。
国内外で活躍するアーティストの展覧会『カルチャーイベント』を県内4地域で開催します。そのいずれも、アーティストが各地域に滞在し構想した新作です。あわせて世界の巨匠の作品が集積する国東半島と、クリエーターの移住が進む竹田市では新たにアートマップを作成し配布します。
また、期間中には作品鑑賞とあわせ、住民がガイドしアーティストのアトリエ訪問などを行う散策ツアーや、地域ならではの食文化を体験するバスによる旅『カルチャーツアー』を催行します。
そして、県内各地での文化振興に携わる方々が道先案内人となってご案内する企画、“特集 SPECIAL CURATORS!”を本Webサイト内に設置しました。
それぞれの土地とカルチャーを存分に味わう旅『Oita Cultural Expo! '24』を、どうぞお楽しみください。
戦国時代の大名・大友宗麟が活躍した16世紀半ばに、貿易都市として繁栄した歴史を持ち、現在に至るまで、政治や経済、文化の中心的な役割を担っている都市。大分県立美術館「OPAM」、世界的な建築家による建造物など、充実した芸術体験ができるまちの一面があリます。
言わずと知れた温泉のまち・別府は2024年で市政100周年を迎えます。源泉数、湧出量ともに日本一を誇り、国際観光温泉文化都市として発展。一方で、『ALTERNATIVE-STATE』などのアートプロジェクトも盛んに開催しており、新たなまちの魅力を創出し続けています。
豊後佐伯城下のまち並みや造船のまちならではの進水式、戦時中の軍事都市として発展したその遺構などの歴史や文化。豊後二見ヶ浦の絶景、鮮度抜群な魚介類やジビエといった海山の幸などの自然を活かした資源。多彩な観光資源を持つ都市です。
国宝臼杵石仏や大友宗麟が築城した臼杵城跡、その城下町の歴史など、往時の雰囲気を残すまち並みが楽しめます。また江戸時代から400年受け継がれる発酵文化や郷土料理、化学肥料と化学合成農薬の使用を避け、栽培した「ほんまもん農産物」などが評価され、ユネスコから食文化創造都市として認定されています。
くじゅう連山やユネスコエコパークに選定された祖母山など雄大な自然に抱かれた竹田市。世界有数の炭酸泉と称される長湯温泉、日本名水百選に選ばれる竹田湧水群なども。近年では、その豊かさを求めて、彫刻や革細工など、さまざまなジャンルの作り手が移り住んできており、文化的なまちとしての一面が加わっています。
神仏習合の発祥の地と言われる国東半島(豊後高田市・国東市)。六郷満山峰入行のコースをベースに、楽しく、心地よく歩けるトレイルとして再構成した「国東半島峯道ロングトレイル」でトレッキングやウォーキングの醍醐味を味わうことが可能です。また、クヌギ林とため池による循環型農林業が評価され世界農業遺産に認定されています。さらに近年は、国際的な芸術家によるアートが集積し、半島の新たな道標となっています。
電車で
博多駅からバスで
空港からバスで
大分空港まで
時間は全て目安です。
参照元:公益社団法人 ツーリズムおおいた
土地が育んできた文化を
新たな形で表現するカルチャーイベント
現代アートユニット・Yottaの
作品シリーズが市内に点在。
会期中、市内に滞在し新作を構想。
最終日にプランをお披露目します
人気アーティスト・Yottaの作品が大分市に大集合! JR大分駅北口前広場に設置した《花子》が、お客様を出迎えます。そのほかにも、《金時》《穀》《くじらのカーニバル》《⻘空カラオケ》といった作品が、ガレリア竹町ドーム広場などの中心市街地各所に徐々に登場します。
また、会期中、Yottaは府内五番街に設けたアトリエで公開制作をいたします。最終日には大分から始まる新作のプレゼンテーションイベントを行う予定です。
※全ての作品が出揃うのは4月末を想定。
※当初、NTT府内ビル別館(NTTアートシアター)も会場としていましたが、都合により使用ができなくなりました。ここにお詫びし訂正いたします。
『時化の雲からコンニチハ』
[会 期] 4月6日(土)〜6月30日(日) 12:00〜19:00
休み=火・水(屋外作品は鑑賞可能)
※予定している各作品の展示開始日および鑑賞可能期間はそれぞれで異なります。会場情報と合わせて公式SNSをご確認ください
[会 場] 大分市中心市街地各所
《花子》
©︎ARTISTS’ FAIR KYOTO
Photo by Kenryou Gu
《青空カラオケ》
《伊吹の樹》
《out of the mosquito net》
栗林 隆の2つのプロジェクト『Tanker Project』
『元気炉トリップ』を別府市内各所で展開!
そのエネルギーを体感する
ドイツのカッセルで開催され、世界最大の国際美術展といわれる『ドクメンタ』。2022年に日本人として唯一招聘された栗林 隆が、別府市内各所で2つのプロジェクトを展開します。エネルギーの象徴としてのタンカーを物語の核に置き、壮大な想像力を膨らませて前に進むことの尊さを表現する『Tanker Project』。『別府市制100周年記念式典』の前夜祭となるライブ公演『Play with the Earth』(CINEMA CARAVAN)も同会場で開催します。もう一つのプロジェクトは、「人々を元気に」をスローガンに、大きな窯で薬草を入れて湯を沸かし、その蒸気をパイプで特定の空間に送り込む体験型インスタレーション《元気炉》。会期中に何度か場所を移動し、展開する予定です。
『Tanker Project』
[会 期] 4月6日(土)・7日(日)
[会 場] 北浜公園(〒874-0920 大分県別府市北浜1丁目)
『元気炉トリップ』
[会 期] 4月6日(土)〜6月30日(日)休み=火・水・木、4月8日(月)
[料 場] 別府市内各所(会場情報は『元気炉トリップ』公式Instagramにて発信中)
[料 金] 500円※特製タオル付き
1942年の爆発事故を
今に伝える丹賀砲台園地の
地下弾薬庫で、藤井 光の新作映像を展示!
戦時中、軍事都市として発展した歴史を持つ佐伯市には、今なお当時の遺構が多く残されています。そのひとつである「丹賀砲台園地」では、1942年1月11日に発生した爆発事故の傷跡を今に伝えています。その地下弾薬庫を会場として、美術家・映像作家の藤井 光による新作映像作品の展覧会を実施。1人ひとりが異なる感情で迎えた79年前の終戦の日。その日、言葉にならない感情が込みあげたであろう人々の姿を佐伯市民が演じた映像作品、《終戦の日(英題:WAR IS OVER)》を展示します。佐伯市から世界の平和を願い、本展を開催します。
藤井 光 個展『終戦の日 / WAR IS OVER』
[会 期] 4月13日(土)〜6月16日(日)
9:30〜16:30(最終入館16:00)休み=火・水
[会 場] 丹賀砲台園地地下弾薬庫
(〒876-1311 大分県佐伯市鶴見大字丹賀浦577)
[料 金] 無料(ただし施設入館料として大人200円、小中学生100円)
《無情》
Photo:Tetsuo Ito
《爆撃の記録》
Photo:Shizune Shiigi
《醗酵する部屋》
《台所に立つ、灯台から見る》
石が土へと形を変えていく。
永遠と流転の間にあるひとときと、
人々の営みにまなざしを向ける、
食事と朗読による新作公演
「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界と、わたしの手のひらは、繋がっている。」をコンセプトに、風景・文化・社会と鑑賞者が、「食」を媒介にして繋がるような作品を制作してきた風景と食設計室 ホー。今回は、臼杵市深田地域のリサーチやインタビューを元に制作した、食事と朗読の公演『石が土になる間に』及びドキュメントとしての展示を発表します。参加者は、作品のインスタレーションの中で、アーティスト自身による朗読パフォーマンスと料理を体験いただきます。記録に残ることのない些細な日々の欠片と、私たちを包む大きな時間との間を行き来しながら、自分がいる風景を見つめる。この公演がそのきっかけになることを願って——。
食事と朗読の公演『石が土になる間に』
[公演日] 5月18日(土)、5月19日(日)、6月8日(土)、6月9日(日) 合計4回
全て12:30〜13:40を予定
※受付がございますので12時15分までに会場にお越しください。終了時間は目安です
※公演日のみ、ツアーのお客さま以外は展示をご覧いただけません
[会 場] 旧石仏山荘
(〒875-0064 大分県臼杵市大字深田835-4)
公演のインスタレーションを以下の会期にて公開します。
[会 期] 5月18日(土)〜6月16日(日)
10:00〜16:30(最終入館16:00)休み=火・水、公演日(5/18、5/19、6/8、6/9)
[会 場] 旧石仏山荘
(〒875-0064 大分県臼杵市大字深田835-4)
[料 金] 無料
地域食材を用いたランチや
城下町散策で、竹田の作り手のしごとに
ずぶずぶに浸る体験イベントを企画
湧水群、ユネスコエコパークに選定された山々などの自然と国指定史跡や城下町の面影を残す町並みなどの歴史文化が交差する竹田市。その豊かなまちでの暮らしを求めて、さまざまなジャンルのクリエイターが移り住んできています。2017年に移住した夫婦が営む「暮らす実験室」は、自分らしい暮らし方を実験する多機能シェアハウス。今回は、その暮らす実験室が企画した地域の食材を用いたランチと生産者のトークイベントを開催するほか、作成した散策マップを片手に、竹田市に住むアーティストや工芸家など多様なクリエイターの拠点を巡る旅を提案します。
[企 画] 暮らす実験室
《ANOTHER TIME XX》
アントニー・ゴームリー
《⾒えないベンチ》
オノ・ヨーコ
特製アートマップを片手に、
その場所のためだけに作られた
アート作品の数々を巡る
国東半島には国際的に活躍するアーティストが手がけた作品が集積しています。オノ・ヨーコやアントニー・ゴームリー、チームラボなど12作家による16作品が半島内に点在。そのいずれもが設置する場所のためだけに作られたものです。そんな作品たちを、特製アートマップを片手に巡り、春の風吹く国東半島の風景を感じながら、それぞれの作品にじっくり浸ってみてはいかがでしょうか。
[アーティスト一覧]
〈豊後高田市〉《念願の⽊》《⾒えないベンチ》オノ・ヨーコ、《⾊⾊⾊》チェ・ジョンファ、《国東半島のラクダ》淀川テクニック、《太陽と坐る》⽊村崇仁、《One Wild Day》鴻池朋⼦(以上、⻑崎⿐。他にanno labによる「不均質な⾃然と⼈の美術館」なども岬内に点在)、《⽉の⽊・光の⽔滴》勅使川原 三郎(並⽯ダム)、《花と⼈、コントロールできないけれども、共に⽣きる Kunisaki Peninsula》チームラボ(「チームラボギャラリー真⽟海岸」)
〈国東市〉《ANOTHER TIME XX》アントニー・ゴームリー(千燈地区)、《説教壇》川俣 正(岐部地区)、《Hundred Life Houses》宮島達男(成仏地区)、《光る道》《⾸飾り》(旭⽇地区)《息吹》(来浦地区)《マノセ》(⾺ノ瀬地区)島袋道浩、《Kunisaki House》レイチェル・ホワイトリード(鶴川地区)
and more…
地形的特徴はもとより、
江戸時代の小藩分立(8藩7領)によって、
文化的な多様性が図らずも残った大分県。
そんな地域の個性や独立精神を活かそうと、
昭和時代に始まった『一村一品運動※』では、
椎茸や焼酎、カボス、
関あじ・関さばをはじめ、
地域の顔と言える多くの産品、
そして観光資源が生まれました。
この運動を牽引してきたリーダーたちの
背中を見て育った次の世代が、
県内各地の文化を今・まさに耕しています。
そんな、それぞれの地域を知り尽くす彼らが
キュレーションするオススメ・スポットを巡りながら、
その土地の旬の文化を味わってみませんか。
※1980年から大分県の全市町村で行われた地域振興事業。
当時大分県知事だった平松守彦が、
地域の自主的取組みを参考に1979年に提唱し広がる。
大分県下の各市町村がそれぞれ1つの特産品を育てることにより、
地域の活性化を図った。
特急『かんぱち・いちろく』
[ルート] 1⽇⽚道1便運⾏(⽚道約5時間)、⽊運休。お⾷事付き
博多 → 由布院・⼤分・別府 ⽉・⽔・⼟
別府・⼤分・由布院 → 久留⽶・博多 ⽕・⾦・⽇
[料 ⾦] ⼤⼈1名あたり 18,000円〜23,000円
⼤分サステナブル・
ガストロノミー
Yamaide Art Officeが
オススメする⼤分県⼟産
●立ち寄りたい大分県土産ショップ
『Oita Made』
[Oita Made]
平⽇10:00〜18:00/⽇曜⽇祝⽇10:00〜17:00 休み=⽔
〒870-0021 大分県大分市府内町2-2-1⾚レンガ館
TEL:097-513-2828
●⼤分県産品リブランディング事業
『gifts from oita』
[特設販売]
JR⼤分駅・⼤分空港での特設コーナーで全商品をご購⼊できます。
※『gifts from oita』は、令和5年度県産品魅力再構築推進事業によってリブランディングが行われた商品群の名称です。
事業の内容および特設販売に関する情報・問合せ先はこちら
⼤分県商⼯観光労働部商業・サービス業振興課
TEL:097-506-3280
2歳の息子と妻と一緒によく旅をします。
そのとき地元の人の情報ほど
重宝するものはありません。
大分にきてくださった方に出し惜しみなく、
僕のとっておきをご紹介いたします。
もちろん、どのお店も旅人大歓迎。
サリーガーデンだけはJR大分駅から
バスに乗る必要があります。(20分ほど)
他の場所は全てJR大分駅から
歩いてまわれます。
サリーガーデン
小さなシフォンケーキ工房から始まったカフェ&ギャラリー。
ここができてから12年以上経つが、大分にサリーガーデンを超える空間は生まれていない。と、僕自身カフェもやっているので、これはもう断言できます。随所に配置された望月通陽作品。椅子やテーブル、什器の品格の高さ。スタッフさん、窓から見る景色、シフォンケーキ、全てに統一した配慮があり、いつ行っても感動。本物を求める人に、最高の時間をお約束します。
サリーガーデン
住所:大分県大分市下宗方1472-1(無料駐車場有)
TEL:097-542-4446
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休 要確認
ちどり丸
大分駅から歩いて5分。漁師さんがやっていて、リーダーは「店長さん」ではなく「船長さん」。お通しはなんと鮮度抜群のお刺身。マグロが釣れていたら超ラッキー、絶対に食べよう。大分に来ることを決めた自分を褒めちぎりたくなるはず。締めのクロメ汁も必食。クロメの千切りが極細で味わい深い。もうラーメンを食べたみたいに満たされます。包丁さばきはもちろん、良心的な価格も実直な接客も、漁師さんの気概がいたるところに感じられます。こんなお店に旅先で出会ったらもう毎晩通っちゃう。
ちどり丸
住所:大分県大分市府内町1-1-15
TEL:097-534-6711
営業時間:17:30~23:00
定休日:日
布屋ビル
タイミングがあえば掘り出し物だらけの蚤の市をやっている。服や器だけでなく、本棚や絵画、タペストリーを見つけることも。細部にビルオーナーのセンスがよく現れていて、通り抜けるだけでも面白い。テナントさんとも心が通じ合っていて、2階の古着屋コロリコさん、純喫茶草子洗さんもオリジナリティー溢れる素敵なお店。こういうビルオーナーが増えて地方商店街は一変すべきなのです。この旅をきっかけに布屋ビルでお店をしたくなるかもしれません。
布屋ビル
住所:大分県大分市中央町3-6-29 布屋ビル
蚤の市最新情報はInstagramをチェック
酒と蕎麦 後藤
料理が上手で、気張らず、誰に対しても開かれている。旅先で、歓楽街で、こんなあたたかいお蕎麦屋さんは嬉しいものです。ここは自然薯の蕎麦が絶品。お腹に余裕があれば里芋の天ぷらと、とり天もおすすめです。深夜まで開いていて、お酒もたくさん。
酒と蕎麦 後藤
住所:大分県大分市都町3-5-10
ジャングル公園北側の道路に面する
TEL:097-547-9898
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日
金魚屋コーヒー
大分最大の歓楽街、都町。そこで20時から翌3時までやっている夜のカフェ。マスターの静かなオーラのせいでしょうか。座っていると安心感に包まれる。空間に、ロックミュージックのような強さとやさしさを感じるのです。深夜に女性ひとりでも安心。土地の文化というものは、こういう懐の深い場所で育つのではないでしょうか。本もたくさん置いてあって、夜の街のあかり、という言葉がぴったり。
金魚屋コーヒー
住所:大分県大分市都町1-1-13 都ビル2F
営業時間:20:00~翌3:00
定休日:日
Instagram
お気楽酒場 Kithen Drunker
キッチンドランカー
歓楽街、都町の中心にあるジャングル公園。そこに面した路面のバー。ジャングル公園に集う魑魅魍魎に愛されている。マスターのげんさんは色気に溢れ、知的で紳士。アナーキーだけど気さくな人で安心できます。とっても話しやすいのです。げんさんの気分で営業。週に4日ぐらいはお休みです。開いていたらラッキー、ちょっと寄っていきましょう。キッチンドランカーに座って強い酒を飲み、ピーナッツの殻を床に投げ捨てると、ふと救われたような気持ちになる。人が生きていくには、こんなアングラの空気が必要なのだ。
お気楽酒場 Kithen Drunker
キッチンドランカー
住所:大分県大分市大分市都町3-2-33 ジャングル公園南側の道に面する
営業時間:不定営業
路上のパントマイマー
カモシカ書店が閉まる頃、1階で静寂の物語の幕が上がります。こんなところにマネキンが、ええ! 人間? この不動の姿勢は、鍛え抜かれています。投げ銭をすると思わぬプレゼントがもらえるかも。パントマイムから生まれる人の輪、笑顔。旅を彩る特別な体験って、こういう不意のコミュニケーションから広がります。そうか、パントマイムはそんな夜の街を演奏する「指揮者」なのです。不定期でやってます。
路上のパントマイマー
場所:大分県大分市中央町2丁目 Family Mart周辺
出現時間:日が沈み街の灯りが灯る頃
bar 光と影
酒だけではない、人間を味わうミュージックバー。ライブがないときもコミュニケーションが面白いのは、歌っていなくてもいつでも、店主アヤコさんの奥底に詩と音楽があるから。節度を守る大人のお店なので、調子に乗ると出禁になる人もいる。が、許されると人間的に成長する。
そんな人間模様が文化なのです。初めての人でも安心、安全。アヤコさんにおすすめのお店を聞いてみるといいかも。面白いところをたくさん教えてくれるから、明日がもっと楽しみになる。「光と影」で鳴りやまない音楽、それは生きていることへの讃歌なのです。
bar 光と影
住所:大分県大分市中央町3-5-23(建物の奥に入り右のドア)
TEL:070-1990-7196
営業時間:20:00~24:00頃
定休日:基本的に日
カモシカ書店岩尾晋作
2014年大分市にカモシカ書店を設立。今年で10周年。1982年大分市生まれ。18歳まで大分で暮らし、東京へ。大学で哲学を学びながら映画館と書店文化にどっぷりと浸かる。新宿の大型書店に勤務後、30歳で大分へUターン。カモシカでは一万冊超の新刊本、古書、さらに日本近代文学の稀覯本の販売をしています。ゆっくり過ごせるカフェもあります。県外国外からわざわざ行きたくなる、そんな場所を作っています。
「べっぷ〜、べっぷ〜」。朝の別府駅。
ようこそ、温泉とアートの町・別府へ。
ここが今日の旅のスタートです。
改札を出たら、まずは駅に併設された
観光案内所『ワンダーコンパス別府』に立ち寄って、
温泉や飲食店、交通情報など
基本的な観光情報をゲット。
スパポートもここで購入できます。
駅の東口を出ると、「ピカピカのおじさん」こと油屋熊八さんの像が皆さんを出迎えます。こんなユニークなポーズの銅像が駅前に立っている、それが別府。ぜひ「別府観光の父」で検索して、破天荒でありながら人間味溢れる彼の功績を読んでみてください。ちなみに、駅の西口からほど近くのビルには、岡本太郎さんの壁画『緑の太陽』があり、これも必見。
さて、最初に立ち寄るのにオススメの温泉は、駅から徒歩約3分の『駅前高等温泉』。レトロな建物と熱めのお湯を堪能してください。事前に別府の温泉のマナーを知っておくと安心ですね。また、こちらの動画では、別府温泉の成り立ちも学ぶことができます。
「駅前通り」を歩くと目に入ってくるのはマイケル・リンさんの作品『温泉花束』。『ブルーバード劇場』という老舗映画館の壁面に描かれた鮮やかな壁画は、まるであなたの旅の始まりを祝福しているかのよう。もしも時間があれば、この映画館で映画を見るのもいいですね。タイミングがよければ、「別府短編映画プロジェクト」の作品が上映されているかもしれませんよ。
[ALTERNATIVE-STATE #1]『Onsenbouquet / 温泉花束』
撮影:山中 慎太郎(Qsyum!) ©︎混浴温泉世界実行委員会
「西法寺通り」を南に進むと、右手に見えてくるのは『SELECT BEPPU』。「別府のまちの、ミュージアムショップ」がキャッチコピーのこのお店では、竹工芸やつげ細工、ザボン漬けや手ぬぐいなど、別府ならではのお土産ものやアーティストグッズが購入できます。こちらの2階でもマイケル・リンさんの襖絵の作品を鑑賞できますので、ぜひ上がってみてください。
そのまま南に進みましょう。右手にHITOTZUKIさんの壁画『Evidence clouds』を鑑賞しながら歩いていくと、見えてくるのはレンガホール。昭和3年に吉田鉄郎が設計した名建築でもあります。建設当初は旧逓信省別府電報電話局だったこの建物。今は「別府市創造交流発信拠点『TRANSIT』」が中に入り、文化観光に関する情報発信や、地元アーティスト等の展示をおこなっています。そのすぐ近くには、“アート版トキワ荘”とも言われる『清島アパート』が。戦後すぐに建てられたこのアパートでは、さまざまなジャンルのアーティストが滞在制作をしています。2日前までに予約すればアパート内を見学できます。この南部エリアに新しく出来たのが『HAJIMARI Beppu』。カフェでのんびりランチを楽しむのもいいですね。
さて、そろそろ2湯目の温泉といきましょうか。このエリアにはいくつもジモ泉(地元の共同温泉)がありますが、私のオススメは『末広温泉』。アーティストの大平由香理さんの壁画を見ながら温泉を楽しめます。
レトロな商店街を抜けて、国本泰英さんの壁画『Scene』を鑑賞しながら、次に向かうのは北浜公園。こちらではトム・フルーインさんの『Watertower 10: Beppu City, 2023』を鑑賞できます。廃棄されるはずだったアクリルで出来たこの作品。遠くから、近くから、下から見上げて…いろんな角度から、自由に作品を鑑賞してみてください。夕暮れ時に明かりが灯る姿もまた美しいですよ。
[ALTERNATIVE-STATE #6]『Watertower 10: Beppu City, 2023』
撮影:山中 慎太郎(Qsyum!) ©︎混浴温泉世界実行委員会
©︎旅手帖beppu
最後にご紹介したいのが、『Les Anges de Beppu (別府の天使)』というサルキスさんの作品です。夜になると現れる虹色の天使の翼が、別府の町を、あなたを、穏やかに見守ってくれています。
今日も1日お疲れさまでした。どうぞゆっくりお休みくださいね。
[ALTERNATIVE-STATE #8]『Les Anges de Beppu』
撮影:山中 慎太郎(Qsyum!) ©︎混浴温泉世界実行委員会
福岡市生まれ、別府市在住。商社勤務を経て、2005年よりアートNPOにて福岡の小劇場等の管理業務に従事。2007年世田谷パブリックシアターにてアートマネジメント研修に参加。2008年より福岡市文化芸術振興財団の事業コーディネーターとして主に舞台芸術事業を担当。2013年よりフリーランスのアートマネージャーとして活動した後、2017年NPO法人BEPPU PROJECTに入社。2022年4月より現職。九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻(九州大学ビジネススクール)修了。双子の男の子(5歳)の子育て中。
大分県で一番南に位置するまち“佐伯市”。
20年以上関西に住んで
Uターンして感じたのは
「やっぱり魚がおいしいとこやなあ」。
宇目の藤河内渓谷の綺麗さや、
蒲江の高平キャンプ場から
見下ろした水平線の美しさ、
その海に浮かぶ深島の猫の可愛さなど
オススメ景勝地ありますが、
せっかく佐伯に来たのであれば、
おいしい魚を食べてほしい。
たくさんお店はあるのですが
個人的にオススメの3つを紹介します。
第三金波
佐伯市街地の繁華街「新町通り」にある寿司割烹。芸能人がテレビ番組で「ここの寿司は日本一おいしい」と言った、一番のウリはやはり“大将”。「カウンターのなかはオレのステージ」と言い切るホスピタリティー溢れる店主の田中博さん。私が佐伯の魚のことを細かく教えてもらった先生でもあります。カウンターに座って佐伯の魚のことなど聞きながら、魚料理やお寿司を嗜んで頂けると間違いなく愉しく、とにかくおもしろい方です(笑)
第三金波
住所:大分県佐伯市内町3-28
TEL:0972-22-5252
営業時間:〈火~土〉17:00-22:00〈日〉11:30-13:30、17:00-22:00
定休日:月
波平食堂
佐伯市役所の近くにある居酒屋。ここは、その日おいしい魚を、大分県でいちばん漁獲取扱量が多い鶴見魚市場で自ら目利きし、セリ落として、自ら料理をつくり提供している希少なお店。「佐伯のおいしい魚が東京などに行くのも仕方ない。でもできれば地元でもその日のおいしい魚を食べてほしい」と魚料理の種類も豊富。漁師や水産事業者がよく来る店なのも頷けます。
波平食堂
住所:大分県佐伯市中村東町2-1
TEL:0972-28-5821
営業時間:〈月~金〉11:30~14:00、17:30~21:30〈土〉17:30~21:30
定休日:日
さいき海の市場○(まる)
鮮度壱番
佐伯駅から大入島方面に向かう港エリアにある施設。佐伯の特産物や水産加工品などが並ぶ商業施設。佐伯のお土産も豊富なマルだが、私はここでは“モーニング寿司”をおススメしたい。併設する「鮮度壱番」の寿司バイキングは、佐伯の旬のネタのお寿司がたくさん並び、2階のイートインスペースで食べることができます。好きな寿司とあおさの味噌汁を買って食べてみるのもいい。開店直後はネタも豊富で狙い目です。
その他、海鮮丼を食べるなら上浦の「塩湯」や「海鮮丸」、蒲江の「うさき亭」、米水津の「日保丸」などもある。魚もおいしいが、肉もおいしい! の象徴でもある「焼肉井とう」など掲げ出すときりがないほどおいしいものに溢れている、我がまち佐伯市です。
さいき海の市場○(まる)
住所:大分県佐伯市葛港3-21
TEL:0120-167-077
営業時間:9:30~18:00
定休日:1/1
鮮度壱番
住所:大分県佐伯市葛港3-21
TEL:0120-413-780
営業時間:9:30〜18:00
※寿司バイキングは開店直後〜お昼頃まで
(ネタがなくなり次第終了です)
定休日:1/1
さいきあまべ食べる商會平川 摂
元「さいきあまべ食べる通信」発行人編集長。幼少期から高校卒業まで佐伯で過ごす。人材系広告会社で営業・クリエイティブ・編集・商品企画・マネジメント職でサラリーマン。2012年佐伯市にUターン。家業の海藻卸加工業を承継。元「さいきあまべ食べる通信」発行人編集長(佐伯の生産者と消費者をつなぐ食べ物付き情報誌を発行。2017-2022)現在、さいきあまべ食べる商會の代表として、地域の食文化を深く学び感じ食べるイベントを中心に活動中。趣味は生産者との語り飲み。温泉巡り。
臼杵市海添地区。
閑静な住宅街の中に、歴史ある風景が混在している、そんな街並みが残ります。臼杵駅から歩いて数分で、ちょっとしたお散歩気分で散策するにはぴったりの場所。風景の一部分を切り取ると臼杵の街がたどってきた歴史を感じる景色があり、自然の美しさも垣間見ることができる海添地区です。
凡と凛Dining
そんな海添地区に2024年2月にオープンしたのが「凡と凛Dining」。目印は風情ある街並みにそっと佇むように建っている白色の洋館。その横の古民家を全面改装して、お店として使えるようにしたそうです。
とっても明るく気さくな店主・尚子さんが作るお料理とスイーツは絶品! 臼杵では類を見ないセンスの持ち主のご主人が淹れてくれるコーヒーもおすすめ! 四季折々の花が咲くお庭を眺めながらゆったりとしたランチタイムを楽しめます。そして!こちらのお店は犬同伴OKなのです。店主も柴犬やスタンダートプードルを多頭飼いするほど大の犬好き。愛犬との旅にぴったりなお店です。
凡と凛Dining
住所:大分県臼杵市海添172-10
TEL:0972-77-5534
営業時間:9:30~17:30
定休日:水・木
quotidien
凡と凛Diningからゆったり歩いて10分程。古き良き街並みの中にパッと目を引く外観のお店「quotidien」。ご夫婦で営まれている、優しいお菓子を楽しめるお店です。
お店に入って目に飛び込んでくるのが存在感のあるカウンター。なんとフランスから船で運んでもらったのだとか。お菓子だけでなく、店舗の設計にもご夫婦のこだわりがぎゅーっと詰まっています。材料はできるだけ臼杵のもので、作った人の顔が見えるものを選んでいるとのこと。ご夫婦が材料1つ1つを大切に手に取っていることが伝わってきます。クラシックが流れる店内で、身体が喜ぶお菓子をぜひお楽しみください。
実はこちらもテラスは犬同伴OK。リードを繋げられるフックがあるので、愛犬と一緒に休憩できるスポットとしても人気です。看板犬のこめちゃんもたまにお外でお昼寝していますよ。
quotidien(コティディアン)
住所:大分県臼杵市海添191
営業時間:10:00~16:00
定休日:水~土
usuki farmer’s market
ひゃくすた事務局多々良 麻子
福岡市出身。別府市のAPU卒業後、宇佐市安心院町でグリーンツーリズムのNPOに就職。福岡市への転職を経て、約10年前に臼杵市に移住。現在は2児の子育て中。嫁ぎ先の八百屋と夫の居酒屋を手伝いつつ、usuki farmer’s marketひゃくすたの事務局や臼杵市の食に関連する事業にも関わる。人にも環境にも優しい食と向き合い方を模索中。
てくてく歩く。
立ち話するおばあさん
無防備に眠ってるねこ。
竹田の城下町は歩いて暮らせる。
誰かのいとなみを感じる、
そんな日々が好きです。
かどぱん
国産小麦、自家製酵母、オーガニックのドライフルーツ、きび砂糖、湧水など、安全かつ旬、地元の素材を使うことにこだわったすてきなパン屋さん。個人的なおすすめはあんバターと、パンオショコラ、カンパーニュ。
かどぱん
住所:大分県竹田市竹田町560-1
TEL:0974-62-3714
営業時間:11:00~18:00
定休日:月~水
Olectronica gallery不図
竹田を拠点とするアートユニット オレクトロニカのアートギャラリー。古物や、作家さんの陶器などの暮らしの道具も扱っていて、アートに詳しくなくても入りやすい。
Olectronica gallery不図
住所:大分県竹田市竹田町563-1
営業時間:11:00~17:00
定休日:火~木
広瀬神社
100段くらいある階段を登ると竹田の街を一望できます。竹田の人に好きな場所は?と聞くとよく挙げられる場所でもあります。山に囲まれたすり鉢状の大地にこぢんまりとまとまった城下町の様子が一望できる。暮らしと思い出に満ちた町を俯瞰できる特別な場所なんでしょう。
広瀬神社
住所:大分県竹田市竹田2020
TEL:0974-62-3074
ラムネ温泉
水の中から湧き出す銀色の泡(二酸化炭素)が身体中にまとわりつき、「まるでラムネに入っているよう」な体験ができます。外湯はラムネ風な低温で、内湯は42度と適温、サウナもありゆっくり楽しめます。
ラムネ温泉
住所:大分県竹田市直入町大字長湯7676-2
営業時間:10:00~22:00
定休日:毎月第1水(※1月と5月は第2水曜日)
納池公園
1500年代には、有楽地として親しまれていたという記録が残るこの場所。巨木が立ち並び、湧水がこんこんと湧き出し神社がたたずむ。神聖な雰囲気に溢れています。
納池公園 住所:大分県竹田市久住町久住
野外劇場TAOの丘
どこまでも続く大自然の中で、圧巻のパフォーマンスに酔いしれる-。遮るもののない「天空の舞台」で繰り広げられる、至高の和太鼓エンターテインメントは必見です。
野外劇場TAOの丘
住所:大分県竹田市久住町大字白丹7571-2
TEL:0974-76-0950
開館時間:11:00~17:00
※夏季はライブ時間に合わせて
変更となります
※入館最終受付は閉園の
30分前までとなります
2017年オープン。
住む、泊まる、訪れる。
自分らしい暮らし方を実験する場所を営む。
自分を自由にし、今を味わう、
暮らしの工夫を発信している
気軽に絶景を楽しむとしたら、まず豊後高田市にある「長崎鼻」でしょうか。3月下旬から4上旬にかけて約2500万本の菜の花、夏の時期はひまわりが咲き誇る九州最大規模の花の岬です。この場所には、多数のアート作品も展示されており、一日ゆっくり歩いて観て回るのもいいかもしれません。隠れスポット的には、長崎鼻にある「行者洞穴」も好きで、海蝕によって出来た洞穴に季節によって夕日が落ちていくシーンを見ることができます。
長崎鼻リゾートキャンプ場
長崎鼻から東を見ると「馬ノ瀬」という小さな島のようなものが見えてきます。トンボロ現象と呼ばれる潮の満ち引きで渡れる場所があり、そこにはアーティストの島袋道浩さんの作品「マノセ」があります。何があるのかは実際に行ってみて、体験しながら国東半島を感じてほしいなと思います。
国東半島に来るとしたら、最寄りの駅は宇佐駅か杵築駅。レンタカーを借りて自由に回るもよし、冒険するなら公共バスを利用するのもいいかもしれません。ただ、本数が少ないので泊まるつもりで考えたほうがいいかもしれませんね(笑)もし泊まるなら、素敵な農泊や民泊も増えて来たのでオススメです。送迎の対応もしてくれるところがあると思うので、ぜひ検討してみてください。まずは国東市観光協会でチェック!
長崎鼻リゾートキャンプ場
住所:大分県豊後高田市見目4060
TEL:キャンプ場&海水浴 0978-54-2237
カフェレストラン 0978-54-2200
©Photography by Ryuta Iwasaki(PAPERSKY提供)
食事処 城山亭
岐部地区にある川俣正さんの作品 「説教段」。その向かいにある「食事処 城山亭」の城山ご膳がオススメ。タコの天ぷらがめっちゃ柔らかくて、それに旬の地元無農薬野菜などを使った小鉢はどれも美味しいんですよね。ゲストを案内する時もよく連れて行くことがあります。
食事処 城山亭
住所:大分県国東市国見町岐部536
TEL:0978-83-0321
営業時間:11:00〜14:00
定休日:月・火・水
海辺と珈琲ことり
国東市の海岸沿いにポツリと佇む「海辺と珈琲ことり」さん。近隣から県内外までファンを持つお店で、ここのカヌレは僕の大好物! 店主の多田羅さんは週1キャンプにいくアウトドア好きで、DRIPTRIPという独自のバックパッキング旅に出ているツワモノなんですよ。お店の隣には、奥様セレクトのレトロ雑貨がギュッと詰まった店舗も併設。目の前は海と砂浜、美味しいコーヒーとゆるやかな時間を過ごすならここですね。
海辺と珈琲ことり
住所:大分県国東市国見町向田1893-6
TEL:0978-83-0301
営業時間:11:00〜18:00(LO17:00)
定休日:毎週月
まめのもんや
国東半島のおへそとも呼べる両子山近くにある「まめのもんや」さん。僕が仕事で山越しする時よく寄る癒し珈琲スポットなんです(笑)地域の生産者こだわりの食材を使ったランチやお弁当も最高! それに、看板犬のカマンは知る人ぞ知る有名犬になりつつある。近隣にある農泊宿にもケータリングをされていて、まめのもんやさんの食事を宿で味わえるのも贅沢なひと時。さらに、最近お店の横に一棟貸しのゲストハウスも増設! 攻めた田舎暮らしに尊敬の眼差し。
まめのもんや
住所:大分県杵築市大田小野244
TEL:〈ご予約〉090-7396-9339(DM予約不可)
営業時間:12:00~18:00(LO)
お食事&お弁当→前日までの要予約。(時間応相談)
カフェ→予約不要。
定休日:月・火・水
一般社団法人
国東市観光協会
国東半島は陸の孤島と呼ばれていて、様々な歴史や自然が残る秘境的な地域でもあります。国東半島峯道ロングトレイルという九州初のトレッキングルートがあり、10コース全長約135km。六郷満山峯入行と呼ばれる修験道の一部を歩きながら旅をすることができます。観光地化されていない日本の原風景を感じるコースで、K1コースは特に国東半島の魅力が詰まっていると僕は思っています。知らない土地を歩くのは不安! という方には、地元ガイドもいるので、安心して歩くことができます。
一般社団法人 国東市観光協会
住所:大分県国東市国東町小原2662-1
国東市サイクリングターミナル内
TEL:0978-73-0962
営業時間:9:00〜17:00
休業日:土・日・祝日及び夏季・年末年始
国東半島峯道トレイルクラブ
住所:大分県国東市国東町小原2662-1
国東市サイクリングターミナル内
OitaCycle Tour Ring
程よい起伏のある国東半島の道は、サイクリストにも好まれています。日出町でサイクルカルチャーを広げる取り組みをしているOitaCycle Tour Ringさんは、レンタサイクルやツアーを定期的に開催しています。E-bike(電動自転車)も取り扱っており、体力的に自信がない方も安心です。暘谷駅下車徒歩約6分。これを機会に自転車を借りて、国東半島を冒険してみてはいかがでしょうか。
OitaCycle Tour Ring
住所:大分県速見郡日出町3889-3 1F
TEL:0977-72-0044
営業日:9:00〜19:00
定休日:月曜日
©オオイタおそと時間
フォトグラファー谷 知英
国東半島で生まれ育ち、23歳の頃Uターン。保育士として子どもたちの表情をカメラに収めていく中で、写真に興味を持つ。2012年の国東半島アートプロジェクトをきっかけに、多様なアーティストと関わるようになり、本格的に写真を学び始める。現在はフォトグラファーとして独立し、国東半島のフィールドを活かしたツアーコーディネートや地域支援も進めている。
Photography by Megumu Takasaki
HARU CHOCOLATE
ご夫婦でカカオ豆からチョコレートになるまでを一貫製造されているこだわりの詰まったお店。知らないカカオの姿やチョコレートの美味しさに出会え、ひと口ごとに感激必至です。タイミングが良ければ、ルゥから丁寧に作られたカレー(1日限定10食)に巡り合えるかも知れません。喫茶営業は1組様につき4名までです。ぜひHPも覗いてみてください。商品ひとつひとつの紹介文も読み物のようで、手間ひま愛情かけて作られていることが伝わってきます。
HARU CHOCOLATE
住所:大分県中津市京町1452-1
TEL:0979-24-6634
営業日:週末(HPでご案内)
営業時間:11:30〜17:00
Restaurant SARDINAS
ランチはエスニック料理を、ディナーにはワインに合うコース料理を楽しめるお店です。一歩店内に入れば異空間。しつらえの一つひとつに美しさが宿り、お料理を待つ間も心躍ります。ディナーをゆっくり楽しんでそのまま隣のお宿”DONOSTIA”に泊まれば、ますます特別なひとときに。6月頃には夜空に舞う美しい蛍も楽しめそうです。
Restaurant SARDINAS
住所:大分県中津市耶馬溪町大字大島1476
TEL:0979-56-2828
営業時間:〈金・土〉16:00〜22:30
「ワインと共に愉しむディナー」の日
〈日・月〉11:00〜17:00(L.O.15:00)
「エスニックランチ」の日
定休日:火・水・木
丹羽茶舗
城下町中津にて明治期から続く老舗のお茶屋さん。日常飲むお茶や贈り物のお茶、コーヒーや生姜などと合わせたオリジナル商品が豊富です。お店では器や服飾作家さんの展示会も企画されていて、私たちの暮らしにも丹羽さんを介して出会った愛用品があります。お店の並びには古物の良さを生かした喫茶室(カフェ)が。テイクアウトもありますが、お時間があれば店内でゆっくり過ごされることをおすすめします。
中津まで足を運ぶのが難しい方は別府店へ行かれてみてください。初心者向けの茶道教室をメインに、展示会も開かれています。
丹羽茶舗
住所:大分県中津市京町1530-1
TEL:0979-22-0123
営業時間:9:00~18:00
定休日:毎週日・祝日
喫茶室
住所:大分県中津市京町1533
TEL:0979-22-0123
営業時間:11:00~16:00
営業日:木・金・土
別府店
住所:大分県別府市駅前本町10-27
連絡先:InstagramDMへ
豆岳珈琲
耶馬溪の山へ行くと必ず立ち寄る場所。見晴らしの良い山の景色を眺めながら、珈琲工房で毎日焙煎されるコーヒーと自家製スイーツが味わえます。遠くから訪れる人も多く、時には長い坂道をロードバイクで上がって来られる強者も。深煎りの豆岳ブレンドと、季節によって変わるケーキメニューがおすすめです。耶馬溪に行かれるお客様には必ずご案内しています。
豆岳珈琲
住所:大分中津市耶馬溪町大字大島3818-1
TEL:0979-56-2508
営業時間:12:00〜17:00
定休日:月・火
“六月八日の森はコナラやヒノキの青葉の木々に梅雨の走りの優しい雨が降り注ぎ、緑が滴っている”
この時を私たちは一年で最も森が多様な生命力にあふれる頃と感じ、こういった森をつくり守り続けたいという思いをブランド名に込めました。6月8日頃に開催している森をご案内するツアーは毎年好評です。また中津市内にある本社社屋は今年で築100年を迎えた国指定登録有形文化財。ワークショップやお買い物にぜひお立ち寄りください。
ぼくは、日田市で唯一の映画館・日田シネマテーク・リベルテを営んでいます。2回閉館した場所をなんとか文化施設として蘇らせようと日々奮闘しながら15年目を迎え、いまだこの町に映画館がある。人口6万人ほどの町に映画館があること自体も奇跡みたいだけれど、存続の為に様々な文化活動を行ってきた経緯もあり、今回は日田市の紹介をさせてもらう機会をいただきました。これまでは「暮しの手帖」などの全国誌でも幾度か日田の紹介をさせていただいたが、今回はご紹介できなかった“山や川”の魅力を中心にご紹介できればと思います。
まず、遠い地から“この町(日田)へ行ってみよう”と思ってもらえるだけで住んでいる身にとってはこの上なく嬉しいこと。だったら、もっといろんな魅力を感じてもらいたいと自然に思うもの。後々、あの町は良かったなぁとただただ感じてもらいたい。できる限りのおもてなしをしたい。そう思うのです。
一般的に日田市は、江戸時代の町並み風情が残る豆田町、民藝運動の象徴的な存在である小鹿田焼、そして日田焼きそばのイメージが強い。最近では『進撃の巨人』の諌山創氏の故郷ということで、記念館が作られとても盛り上がっている。それらは本当に素晴らしく、もちろんどれも体験して頂きたいのだけれど、プラスαとして、なぜ日田からいろんなものが生まれてくるのか? という視点の日田案内も頭のどこかに置いてもらえたらと思うのです。ちょうど、『進撃の巨人』のあの壁が日田を囲む山々であるように、日田市は深い山々に囲まれた盆地であり、その山々から流れ入る川が集まる町。その、太古から流れる山や川を感じて少しでも彼らと仲良くなってもらいたい。「一体どうやって仲良しになれるのだろうか」と疑問を持ちながら読んでいただければと思います。
日田には三隈川という大河が流れていて、これが毎日美しくてため息が出る。
河口付近ならまだしも、山奥にこれだけの大河は他にあるのだろうか。風がない時には水面に町が映し出され、鏡のよう、天空にいるかのようでもあり幻想的。屋形船や鵜飼い文化も未だ健在で、川で食事やお酒を楽しめるのも乙。さらに古くから林業が盛んで、昔は屋形船の代わりに筏がズラリと並び、その筏で下流部の町へと下り、その町が家具の町として発展し今に至るほどだ。そういう営みがあったことを知ると、この川を見ながらその頃の景色に想いを馳せ、土地の時間を感じることができる。やはり日田は水が集まる、清らかな空気がゆったりと流れる町なのだ。そして、川がつなぐ文化はこの山々があるからだと気付き、この営みの中に立っていること自体に幸せを感じる。この瞬間も、川はあの頃と同じように流れていて、これからの未来もきっとそう。そんな日常の営みの一部になれるのも旅行の醍醐味という訳だ。さらに、川には不思議な力があって、その流れをしばし見ていると、日頃なかなか話せない事を打ち明けることができたり、自分の中に流れている想いに気付かせてくれたりする。映画を観た後のように。大切な誰かを連れて、ゆったりとした時間を一緒に過ごしてみるのもいいかもしれません。
旅の醍醐味のひとつは美味いもの。特に旅行中は美味いものを食べたくなる。三隈川沿いには焼きそば屋や鰻屋をはじめ素敵な飲食店も多いが、今回は、森について考え、楽しみながら森の活動を行う日田の任意団体〈ヤブクグリ〉が2023年に発売したばかりの「いかだすし」をご紹介したい。筏に見立てた巻き寿司には、日田の郷土料理:高菜巻きを元に、梅と紫蘇、長芋を酢飯と高菜漬けで包む巻き寿司が1本、あとは海老巻きと干瓢巻きの3本が並び、筏の完成。どれも美味しく、包装紙には筏の歴史も描かれ、食べながらこの川の営んできた長い時間も感じることができる。日田の新名物になるのではと期待している。海苔や海老が、これから海へと繋がってゆく気配も感じさせてもくれる。
民藝といえば柳宗悦。その柳が書いた『日田の皿山』(1931年)は日本文学史を代表する名著だと思っている。日田を訪れる際の情景には、彼がワクワクしてたまらないことが伝わってくるから最高だ。その皿山が焼き物の里、小鹿田の里だ。唐臼やオロ(濾過槽)などの原始的な仕組みを今も使用している数少ない産地でもある。焼きもの自体はご存じの方も多いと思うが、実際に里を訪ねたら、より感激できることをまだ知らない人が多いのは勿体ない。市内から車で30分ほど山を登るとあるその里は、今でも極力電気を使わず、主に自然の力を利用した約300年前と同じような暮らしを営んでいるから驚くばかり。現代人は「電気がないと生きていけない」とよく口にするけれど、100年ほど前まで電気すらなかった訳で、実際に目の前で営まれる山奥で営まれるその光景を見ると“自然と共になら生きていける”という安心ももらえる。現地でも焼き物の販売をしていて、ここで買うことも貴重な旅の思い出になる。時期が合えば、窯焼きの現場に遭遇するかも。とにかく、人生に一度は足を運んで頂きたい此処にしかない場所です。
先述の森を考える任意団体〈ヤブクグリ〉が2013年に発売したきこりめし弁当。
ご覧の通り、大きな丸太とノコギリが目に飛び込んでくる、林業が盛んな日田らしいお弁当。広告デザイン界の最高峰「ADC賞」や「グッドデザイン賞」なども受賞したのでご存じの方も多いかもしれないけれど、実際に日田で味わって欲しい。こういったお弁当は、面白いけれど美味しくないといったものも多いが、格別に美味しい。何より自身がきこりとなってノコギリで丸太を切れる体験は可笑しい。丸太に見立てたものはごぼう。ノコギリもワッパも日田の資源を活用し、食べながら、自分の町にも今まで気付かなかった魅力があるのかもしれないと思わせてくれるキュートなお弁当だ。小鹿田の里やハイキングに持っていって食べるのもいいが、いかだすし同様に製造・販売している寳屋で食べると、お味噌汁がついてくるのも嬉しい。
まとめ
三隈川や小鹿田の里で、川や山の魅力を肌で感じるだけでも遺伝子が喜ぶような幸福感を感じることができる。さらに、そんな日田に流れる川や山での営みを元に作られた、美味いお弁当を食べることで、土地に流れる長い営みに参加できたような気持ちにさせてくれもする。この盆地は子宮のようだからこそ、いろんな魅力が生み出され続けるのかもしれない。土地のチカラってきっとありますね。
特集! 純喫茶
合わせて
巡りたい日田の
純喫茶を紹介!
コーヒー&レストラン ひよし
住所:大分県日田市中央町1-1-2
TEL:0973-22-2958
営業時間:10:00~19:00(LO18:30)、
2F利用は11:00~16:00
※16:00~は要予約
定休日:火・第3水
ダイヤル
住所:大分県日田市三本松1-8-34
TEL:0973-22-2479
営業時間:11:00~16:00
定休日:水
日田シネマテーク・リベルテ原 茂樹
日田市唯一の映画館『日田シネマテーク・リベルテ』代表。リベルテはフランス語で自由の意。映画館で映画を浴びて、何かを感じ豊かな人生を作っていってもらいたい想いが活力源。劇場内では、有名・無名問わずこの場所にぴったりなアーティストの音楽ライブやライブペインティングも開催。映画の待合室ともなる空間には、ワークショップやライブもできるサロンのようなカフェスペースとギャラリースペースがあり、写真・原画展、インスタレーションなども行う。映画館が1日でも長く楽しく存続できることを願っている。温泉好き。
おんせん県おおいたといえば別府・湯布院。そんな別府市から車で約70分、同じように続く山々の景色を眺めながら、「どこまで走るの?」と思うほど山深い山間部に位置する豊後大野市。おんせん県おおいたにありながら温泉はなし……。いわゆる「観光地」ではないかと思いきや、紋切り型のなんちゃってレジャーに飽きちゃったアナタにはピッタリかもしれません!
大分屈指の農業地帯でありながら、阿蘇山噴火による火砕流によって形づくられたマチの風景は牧歌的でありながらダイナミック。そんな風景のなかに成り立つ人々の伝統と営みにちょっぴり触れる”旅”、ご紹介させてください。
ウォーミングアップに
列車を眺めよう
田園地帯にドーンとそびえ立つ崖&崖にぽっかり掘られたトンネル。そんなトンネルからローカル線の列車が飛び出してくる風景は豊後大野からのウェルカム”ジャブ”みたいなものです。実際に見てみると、「ほえーこれを約100年前にどうやって作ったの!?」となります。恐るべし先人の技術。
岩戸の景観 住所:大分県豊後大野市清川町臼尾
崖から飛び出す列車!? こんなビックリ風景がそこかしこに
こんなところに? 田園地帯のど真ん中に滝
そして豊後大野といえば、
ここはハズせない!
滝って普通山深いところにありますよね? そう、下から見上げる感じで。この原尻の滝、上からも下からも360℃の角度から鑑賞できます。なぜなら、先ほどの火砕流の影響で平野のど真ん中に滝ができちゃったから。冷静に考えてみるとあり得ない場所に突然滝が出現するんですから驚きです。で、その滝の上を普通農業用トラクターが平然と走ってるんですよね。非日常と日常が混じりすぎて混乱するはずです。
原尻の滝 住所:大分県豊後大野市緒方町原尻
「サウナのまち」
知ってますか?
なんとなくまちのキャラが掴めたかな? と思ったころに今回の本題。じつは豊後大野市、温泉はないけどサウナがある! しかも約400年前から! そんな地域の伝統を感じるスポットの登場です。そして2021年、豊後大野市は全国の自治体初の「サウナのまち」宣言をしました。
辻河原の石風呂 住所:大分県豊後大野市緒方町辻304-1
ここ、風呂です。石ですけどね
その名の通り、今では市内に様々な特徴をもつアウトドアサウナがズラリ! 清流や鍾乳洞を水風呂にしたサウナに全国から人が訪れるようになりました。でも、ただサウナ楽しむだけじゃもったいない。地域の人が昔から温泉がなくとも石風呂を楽しみながら入浴していた伝統に思いを馳せて、現代のアウトドアサウナを体験してみるとなんだか感慨深くなること間違いなし。
さぁ、なばサウナに
入ってみよう!
さて、そんなストーリーを知った上で実際にサウナ体験! 本日のサウナは「なばサウナ」! ここにもずっしり地域性! じつは豊後大野市は原木しいたけの生産量が日本トップクラス。そう、サウナのまちでありながら「しいたけのまち」でもあるのです。マチのゆるキャラもしいたけという徹底ぶり。
そんなマチの魅力を象徴する新サウナが登場。薪はすべてしいたけ農家さんから買い取り、サウナドリンクは地元加工業者特製のしいたけのダシスープ(希望者のみ)。おまけにサウナ後には道の駅で使える「しいたけ割引チケット」がもらえるという”地域循環型”のサウナです。あなたの汗が、地域を盛り上げる!
里の旅リゾート ロッジきよかわ
住所:大分県豊後大野市清川町宇田枝158
TEL:0974-35-3601
なばサウナ体験詳細
2時間利用/1名3,500円税込
※要事前予約(空きがあれば当日受付可)
なば=大分弁でしいたけという意味。2024年2月にオープン
サウナのあとは飯が美味い!
地域性溢れるサウナを楽しんだあとは、サ飯(サウナ飯)をどうぞ。市内約42(2024年1月末時点)の飲食店で、お食事いただけます。お腹いっぱい、食べてくださいね。
地域に触れる”旅”を
今回は、豊後大野市を「サウナを軸として」ご紹介させていただきましたが、他にもローカル感あふれるスポットとストーリーがてんこ盛りのマチです。豊後大野のオススメポイントは突如出現するダイナミックな風景とともにそこに住む人々の暮らしや伝統を間近に感じ取れるところです。いろいろと観光化が進む中で、なんだか地域そのものの姿に触れることができる機会が減り、余白のない旅が増えたように思います。そういった意味で、「余白だらけ」というか、いい意味で地域の暮らしや伝統をより間近に感じることができるマチです。あなたにとって忘れられない旅になるのではないでしょうか。
ロッジきよかわ江副 雄貴
滋賀県大津市出身。2015年に大分県豊後大野市へ移住。「どうせやるなら全く観光ビジネスがない町でやる方がおもろい!」と公の施設であったキャンプ場を観光客向けの宿としてリニューアルオープン。サステナブルな指定管理施設運営の実現を目指し、2019年に地元有志20名を出資者としてJOYVILLAGE株式会社を設立。”ローカルにもっとワクワクを”というコンセプトの下、地方における観光ビジネス・観光まちづくりのあり方を確立すべく活動中。趣味はサウナ。誰よりも「あまみ」(サウナ・水風呂の後に皮膚表面に現れる赤い斑点)が出ることがひそかな自慢。